第6回定期演奏会

 

1988年1月31日(日)1:00PM 開演

 

バリオホール

 

I. Sea Shanty

 

  指揮 牛尾孝

 

  ピアノ 広瀬宣行

 

  Shenandoah・What Shall We Do with the Drunken Sailor

 

  Lowlands・Whup! Jumboree

 

  A Roving・The Drummer and the Cook

 

II. 山田耕筰曲集より

 

  指揮 牛尾孝

 

  赤とんぼ・青蛙・まちぼうけ

 

  帰ろ帰ろ・ペチカ

 

  からたちの花・この道

 

III.フランスの詩による男声合唱曲集「月下の一群」

 

  堀口大学 訳詩 南弘明 作曲

 

  指揮 牛尾孝

 

  ピアノ 広瀬宣行

 

IV. 男声合唱組曲「わがふるき日のうた」

 

  三好達治 作詩 多田武彦 作曲

 

  指揮 牛尾孝


演奏会に寄せて

 

多田 武彦

 

 第6回定期演奏会おめでとうございます。

 

 生まれたところも、育ったところも、そして今働いているところも、それぞれ異なった人たちが集まって合唱音楽に打ち込み、また盃を手に語り合う事のすばらしさを、いつまでも持ち続けて活躍してこられたメンネルコール広友会の方々に、心から敬意を表します。

 

 そして、毎年積み重なっていく実力によって、彫りの深い名演奏が聴けるようになったことも、ご同慶の至りです。

 

 今回また、メンバーの総意で、「ディオニュソスの息子たち」という高雅な標題のエールが出来、快調に作曲させていただき、また一つ、終生の思い出が出来ました。

 演奏会のご成功と、今後ますますのご発展を心からお祈り申し上げます。

ごあいさつ

 

代表:伊藤 俊明

 

 新しい年のスタートを飾って、本日ここに、第6回定期演奏会を迎えました。1年間積み重ねた練習の苦労を忘れて、いま、春に向かって飛び立つ心境です。

 寒い中、ご来場下さいました皆様に、厚く御礼申し上げます。

 

 私達は忙しい仕事の傍ら貴重な時間を割いて、この1年に凡そ40回の集いを持ち、練習に励んでまいりました。

 

 年ごとに、少しでも活動を充実したものにしたいと望み、とりわけこの1年は組織づくりに力を注いでまいりました。結果は幸いなことに、練習日はいつも新しい仲間の顔で賑わい、過去最多の20数名の新入会員を迎え入れ、総勢50人を超す大所帯になりました。

 

 ようやく1人前の合唱団としての基盤が造られたわけで、広友会発足後5年目、また広友会の前身である広島メンネルコール東京OB会のスタート(当時12名)から数えて10年を経たことになります。

 

 苦労のうちに与えられた、この恵まれた環境を大切に守り育て、美しい男声合唱を創る真の力となるよう、励んでゆきたいと思います。

 

 昨年のヒット・イベントは、なんと言ってもエール(団歌)の誕生でした。このプログラムにメッセージを寄せていただいた多田武彦先生が、ご自身から提案してくださり、メンバーの一人、関裕之君の詩をお渡ししてから幾日も経たぬうちに、エール「ディオニュソスの息子たち」は誕生しました。このすばらしい題名もまた、先生が詩の中から選んで付けてくださったものです。会員一同、先生のご好意に対し改めて御礼申し上げます。