第36回定期演奏会

 

日時:2022年8月28日(日) 13:30開場 14:00開演

 

武蔵野市民文化会館 大ホール

 

 

  (エール) ディオニュソスの息子たち

   関裕之 作詩  多田武彦 作曲

 

   指揮 青木正身

 

 

1 男声合唱とピアノのための「ねがい」  

 

  作詩 八木重吉 作曲 なかにしあかね

 

  1 ねがい

 

  2 太陽

 

  3 鳩が飛ぶ

 

  4 冬のある日

 

  5 花がふってくると思う

 

  指揮 中館伸一  ピアノ 物井彩

 

 

2 男声合唱曲集「関白宣言」さだまさし作品による より

 

  作詩・作曲 さだまさし  編曲 鈴木憲夫

 

  1 秋桜

 

  2 案山子

 

  3 防人の詩

 

  指揮 村松賢治  ピアノ 岩本果子(2・3)

 

 

3 男声合唱組曲「雨」より

 

  作曲 多田武彦

 

  1 雨の来る前   作詩 伊藤整

 

  2 武蔵野の雨   作詩 大木惇夫

 

  3 雨の日の遊動円木   作詩 大木惇夫

 

  4 雨の日に見る   作詩 大木惇夫

 

  5 雨   作詩 八木重吉

 

  指揮 村松賢治

 

 

4 ~永遠なる魂への祈り~

 

  1 男声合唱組曲「水のいのち」より

    雨

 

  高野喜久雄 作詩  髙田三郎 作曲

 

  指揮 村松賢治  ピアノ 岩本果子

 

  2 男声合唱とピアノ連弾のための「二つの祈りの音楽」より

    永遠の光

 

   宗左近 作詩  松本望 作曲

 

   指揮 中館伸一  ピアノ 岩本果子 物井彩

 

  

 

(アンコール)

 

  1 祈ってもいいだろうか

 

  谷川俊太郎 作詩  信長貴富 作曲

 

  指揮 村松賢治  ピアノ 岩本果子

 

2 男声合唱とピアノのための 「時代」 ~ニューミュージックと呼ばれた歌たち より

  生まれ来る子供たちのために」(オフコース)

 

  小田和正 作詞・作曲  信長貴富 編曲

 

  指揮 中館伸一  ピアノ 物井彩

歩み続けること 

 

 

メンネルコール広友会 常任指揮者 中館 伸一 

 

 昨年4月に「春のコンサート2021」を開催、その後もコロナの状況を見つつも広友会は歩みを止めずに練習と本番を重ねて参りました。先月には日本の1週間の感染者数が世界最多となるなど、不安要素も多々ありましたが、無事に本日を迎えることが出来、ホッとしております。日頃より広友会の活動を応援してくださっている全ての皆様に、改めまして心からの感謝を申し上げます。

 

 人が集い歌うことは古来より(神様を賛美する祈りの歌)(辛く苦しい労働を一致団結して乗り越えるための歌)(冠婚葬祭の場で様々な感情を共有するための歌)(自然や人々への感謝・愛を歌うコミュニケーションとしての歌)など、人々の生活の一部として存在しましたが、近年では歌うことそのものの喜びを求めて「合唱団」が各地で様々な活動を繰り広げています。日本ではアマチュア合唱活動の最盛期と言える昭和の頃から徐々に合唱人口は減っており、コロナ禍によりこの先も残念ではありますが合唱人口は更に減っていくものと想像しております。しかし、「合唱がこの世から消えてしまうことは決してない!」と私は確信しています。「歌うことは生きる支えになるのだ!」と広友会を始め、多くの合唱団員が身をもって示してくださっているからです。一生をかけて歌い続ける、生涯現役の歌い手である、広友会の皆さんの姿勢には頭が下がります。これからもベテラン合唱団として末永く、有意義な活動を続けていって欲しいと願っております。

 

 今回のプログラムも、広友会のひたむきな姿勢が手に取るように感じられる作品が並びました。第1ステージ「ねがい」は、詩人八木重吉の純粋な心が歌われます。第2ステージでは、さだまさし氏の「心の琴線に触れる」名曲の数々を男声合唱でお届けします。第3ステージでは男声合唱の名曲として歌い継がれている「雨」を演奏いたします。人生経験豊富な広友会の「雨」をお楽しみください。第4ステージ「永遠(とわ)なる魂への祈り」では、髙田三郎作曲「雨」と松本望作曲「永遠の光」の2曲をお届けします。コロナ、戦争、自然災害と世界中で苦しんでいる人々の魂が少しでも安らかでありますように、ささやかながら祈りを込めて歌います。私たちの魂の歌をどうぞお聴きください。 

「ごあいさつ」 

 

マネジメント委員長 清水英一郎 

 

 本日は、残暑厳しい中、私たちメンネルコール広友会の第36回定期演奏会にご来場いただきまして、まことにありがとうございます。

 2019年7月に開催した創立40周年記念第35回定期演奏会から、約3年ぶりの定期演奏会となります。

 この3年間を振り返りますと、第35回定期演奏会の後、一層の飛躍を期して新たな活動を企画していたところ、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症の急速な拡大から、2020年3月以降、長期間にわたり練習する場所が実質的になくなってしまいました。

 

 私たちにとって、集まって歌うことができないということは、つらく悲しいことでありましたが、可能な範囲で活動を継続していこうと、2020年4月末からWeb会議システムを取り入れたオンライン練習を始めました。同年8月末からは一部中断はありましたが集合練習とオンライン練習を併用し、同年10月からは本格的な集合練習を再開することができました。

 その後、昨年4月には、規模を縮小した形ではありましたが「春のコンサート2021」を有観客で開催、昨年9月には、初めての挑戦として、第3回東京国際合唱コンクールに出場、最終日のグランプリコンクールにも出場することができました。

 今日、第36回定期演奏会を開催できますのは、困難な状況の中で合唱活動再開の道を切り開いてきた、東京都合唱連盟を始めとした合唱関係者の皆様のご支援の賜物と、心より感謝いたします。

 新型コロナウイルス感染症の収束はなおも不透明ですが、私たちは今歌うことができる幸せに感謝しつつ、明るい未来を信じて、今後も音楽創りに努めて参る所存です。皆様方のご支援を心からお願い申し上げます。

 最後になりましたが、溢れる熱意で私たちを魅了し、ご指導を賜りました指揮者の中館伸一先生、村松賢治先生、ピアニストの岩本果子先生、物井彩先生、発声指導の大川典子先生に深甚の謝意を表します。