第34回定期演奏会

 

日時:2018年3月18日(日) 13:30開場 14:00開演

 

杉並公会堂 大ホール

 

1 現代米国合唱曲選  

 

  指揮 村松 賢治  ピアノ 金子 信子

 

  1.Sure On This Shining Night(James Agee 作詩 Morten Lauridsen 作曲)

 

  2.Ubi Caritas(Ola Gjeilo 作曲)

 

  3.O Magnum Mysterium(Morten Lauridsen 作曲)

 

  4.If Music Be The Food Of Love

 

(Henry Heveningham 作詩 David Dickau 作曲)

 

2 男声合唱組曲「中 勘助の詩から」

 

  中 勘助 作詩  多田 武彦 作曲

 

  指揮 村松 賢治

 

  1.絵日傘 2.椿 3.四十雀 4.ほほじろの声 5.かもめ

 

  6.ふり売り 7.追羽根

 

3 男声合唱のためのヒットメドレー「YUME」

 

  三沢 治美 編曲

 

  指揮 中館 伸一   ピアノ 金子 信子

 

 1.故郷(高野 辰之 作詞  岡野 貞一 作曲)

 

 2.夢で逢えたら(大瀧 詠一 作詞・作曲)

 

 3.虹と雪のバラード(河邨 文一郎 作詞  村井 邦彦 作曲)

 

 4.いつでも夢を(佐伯 孝夫 作詞  吉田 正 作曲)

 

 5.三百六十五歩のマーチ(星野 哲郎 作詞  米山 正夫 作曲)

 

 6.夢で逢いましょう(永 六輔 作詞  中村 八大 作曲)

 

 7.青春時代(阿久 悠 作詞 森田 公一 作曲)

 

 8.見上げてごらん夜の星を(永 六輔 作詞 いずみたく 作曲)

 

 

4 寺山修司の詩による6つのうた「思い出すために」男声四部版

 

  寺山 修司 作詩  信長 貴富 作曲

 

  指揮 中館 伸一  ピアノ 金子 信子

 

  1.かなしみ 2.てがみ 3.世界のいちばん遠い土地へ

 

4.ぼくが死んでも  5.思い出すために 6.種子

 

(アンコール)

 

  群青(福島県南相馬市小高中学校平成24年度卒業生(構成・小田 美樹)作詞

 

 小田 美樹 作曲  信長 貴富 編曲)  

 

  指揮 中館 伸一  ピアノ 金子 信子

 

  For The Beauty Of The Earth (F.S.Pierpoint 作詩 John Rutter 作曲)

 

  指揮 村松 賢治  ピアノ 金子 信子

 

(エール)

 

ディオニュソスの息子たち(関 裕之 作詞  多田 武彦 作曲) 指揮 三澤 尚登

 

演奏会CDのお申し込み

 

この演奏会のCDを2枚1組3,200円(送料別途)で一般の方にも販売いたします。

 

ご希望の方は、sanadayukimura1475☆yahoo.co.jp(担当 田窪)宛てに

 

お申し込みください。

 

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「歌心・恋心・男心」

 

常任指揮者 中館伸一

 

  本日はメンネルコール広友会第34回定期演奏会にご来場いただき誠にありがとうございます。

 

 さて、今回のプログラムは歌い手の力量の一つである「歌心」を試されるような作品がずらっと並びました。一口に「歌心」と言っても、作品のジャンルやスタイル、詩の内容などから様々な表情を持っています。4つのステージそれぞれに相応しい「歌心」をいかに表現出来るか?その辺りにも耳を傾けていただけたらと思います。

 

 第1ステージでは現在アメリカで活動されている3人の作曲家(Morten Lauridsen /Ola Gjeilo /David Dickau)の作品を取り上げましたが、どの作品も実に甘美な、流麗な音楽で聴き手の心を酔わせます。英語・ラテン語による作品、味わい深い演奏を目指します。

 

 第2ステージでは多田武彦先生の名曲「中 勘助の詩から」を演奏いたします。多田先生は「中勘助の素朴な穏やかなそれでいて透明な緊迫感さえ感じさせる詩を、一つ一つ音で包むように書いていった」と語っておられます。昨年12月12日、天に召された多田武彦先生に感謝と祈りの気持ちを込めて歌います。

 

 第3ステージ「YUME」では「夢」をテーマとした昭和の名曲を、広友会の≪色男≫たちが声高らかに歌い上げます。懐かしいメロディーとともにお客様の心に染み入るような(心ときめくような!)歌がお届け出来れば幸いです。

 

 第4ステージの「思い出すために」本日は男声四部合唱版を演奏いたします。同じ合唱曲で二部版と四部版が存在する合唱組曲というのはとても珍しいことですが、これは正にこの作品の歌(旋律)の魅力と音楽全体の奥深さを物語っていると言えます。また各曲の音楽的表情の多彩さにも驚かされます。寺山修司の時に美しく、時に激しく、時に優しく心に迫ってくる言葉の数々、ナイーブな男心を歌声に乗せて・・・ 

 

それでは、最後までごゆっくりお楽しみください。

「ごあいさつ」

 

メンネルコール広友会代表  伊藤 俊明

 

 ご来場のみなさま、本日はようこそお越し下さいました。心から厚く御礼申し上げます。 

広友会創立直後の揺籃期に練習会場までご来場頂き、多田作品の歌唱について熱いご指導を賜りました多田武彦先生が、去る12月に他界されました。先生のご逝去を悼み、深く追悼の意を表します。あれから幾世代の年月を経て、今日まで長い道のりでしたが、数多くの先生方のご指導を受けて、男声合唱一筋の途を歩み続けて参りました。

 

 いま常任指揮者の中館伸一先生との出会いは2009年でしたので、本年で10年目のご指導を頂くことになります。然し、10年の時の流れとは到底感じられません。昨日のような新鮮な感覚です。それは中館先生が毎回の練習で、私たちの心を魅了するお言葉を発信されるからです。例えば、

 

? 心で歌って、どれだけ多くの人の心に、感動を与えることが出来るか。

? 豊かな人生経験は、どんなキャラクターでも歌える。歌うことは演じることである。

? 歌の向こうにどんな色合いの、どんな景色が見えるだろうか。

 

尽きることのない粒々の金色のお言葉は、私達への叱咤ではなく激励であり意欲高揚のお導きでした。  広友会は一人ひとりが静かに音楽に向き合い、人生経験を映しながら共通の「美」を創ります。これが「広友会サウンド」です。然し「広友会サウンド」は念じているだけで創れるものではありません。合唱の基本技を磨く努力が欠かせません。特に高齢化は広友会にとりましても大きな悩みです。この一年は若年層、高齢層が共に大川典子先生ご指導のヴォイストレーニングを受講しました。正しい発声は歌う姿勢と口腔形状、ブレスや呼吸法などが基礎であることを実地で体験いたしました。

 広友会は試みを重ねつつ前に向かって歩みます。ご来場の皆さまのご支援が大きな力です。

 

 最後になりましたが、私たちが心酔する中館伸一先生、キビキビとした指揮と自ら歌ってご指導を頂く村松賢治先生、歌に寄り添うピアノ伴奏者の金子信子先生、多彩な発声指導の大川典子先生、そして、英語の発音指導で流麗なお導きを頂きました渡辺満奈津先生に、心から感謝の意を表します。