第33回定期演奏会

 

日時:2017年1月22日(日) 13:30開場 14:00開演

 

江戸川区総合文化センター 大ホール

 

 

1 男声合唱とピアノのための「赤い鳥小鳥」 ~北原白秋童謡詩集~  

 

  北原白秋 作詩  信長貴富 編曲

 

  指揮 中館伸一  ピアノ 金子信子

 

  第1章 小さないのち

 

  1 揺籠のうた(草川信) 2 栗鼠、栗鼠、小栗鼠(成田為三)

 

  3 兎の電報(佐々木すぐる)  4 たあんき、ぽうんき(中山晋平)

 

  4 たあんき、ぽうんき(中山晋平) 5 ちんちん千鳥(近衛秀麿)

 

  6 赤い鳥小鳥(成田為三)

 

  第2章 子供の村

 

  7 すかんぽの咲くころ(山田耕筰) 8 アメフリ(中山晋平) 

 

  9 かへろかへろと(山田耕筰) 10 砂山(中山晋平)

 

  第3章 いつか来た道 

 

  11 この道(山田耕筰) 12 揺籠のうた(草川信)

 

 

2 男声合唱曲集「地平線のかなたへ」

 

  谷川俊太郎 作詩  木下牧子 作曲

 

  指揮 村松賢治  ピアノ 金子信子

 

  1.春に 2.サッカーによせて 3.二十億光年の孤独 4.卒業式

 

  5.ネロ~愛された小さな犬に

 

3 懐かしのアメリカ曲集

 

  指揮 鈴木誠二郎  ピアノ 三澤尚登

 

  1.Sing Along (Robert Allen 作詞・作曲)

 

  2.My OLd Kentucky Home, Good Night

 

(Stephen Foster 作詞・作曲 三木稔 編曲)

 

  3.Beautiful Dreamer (Stephen Foster 作詞・作曲 三木稔 編曲)  

  4.Amazing Grace(John Newton 作詞 讃美歌 金井美雪 編曲)

 

  5.Dry Bones(黒人霊歌 James W.Johnson 作曲 Livingston Geahart 編曲)

 

 

4 男声合唱組曲「Enfance finie」 ~過ぎ去りし少年時代~

 

  三好達治 作詩  木下牧子 作曲

 

  指揮 中館伸一  ピアノ 金子信子

 

  1.Enfance finie  2.物語  3.毀れた窓  4.乳母車

 

(アンコール)

 

  鴎(三好達治 作詩 木下牧子 作曲)  指揮 中館伸一

 

  夢みたものは(立原道造 作詩 木下牧子 作曲) 指揮 村松賢治

 

(エール)

 

  ディオニュソスの息子たち(関裕之 作詩 多田武彦 作曲)指揮 鈴木誠二郎

 

演奏会CDのお申し込み

 

この演奏会のCDを2枚1組2,000円(送料別途)で一般の方にも販売しております。

 

ご希望の方は、sanadayukimura1475☆yahoo.co.jp(担当 田窪)宛てに

 

お申し込みください。

 

メール送信の際は上記の☆を@に代えて送信してください。

「幼き日、若き日々へのノスタルジー」

 

常任指揮者 中館伸一

 

  今回のコンサートの大きなテーマは「ノスタルジー」。過ぎ去った時代を懐かしむ心を男声合唱で表現してみようと思います。 

 

 第1ステージは「赤い鳥小鳥」。童謡から芸術歌曲まで、北原白秋ほど作曲家の創作意欲を掻き立てる詩人はいないといっても過言ではありません。信長貴富さんの見事な編曲は「その歌の背景にある景色・匂い・感触」までも呼び覚ましてくれるようにさえ聴こえてきます。 

 

 第2ステージは「地平線のかなたへ」。広友会が初めて触れる「木下牧子作品その1」です。少年時代の抑えきれない感情の高ぶり、止まることなくどこまでも膨らんでいく想像力、思春期特有の不安定な心の揺れ動きと、その成長を鮮やかに描いた作品です。

 

 第3ステージの「懐かしのアメリカ曲集」。皆様の心に様々な記憶として残っているであろう名曲の数々、特にフォスターのメロディーには胸を熱くされる方も多いのではないでしょうか?30代半ばで世を去ったフォスターの生んだメロディーは、時を越えていつまでも生き続けていくのです。

 

 第4ステージの「Enfance finie ~過ぎ去りし少年時代~」は広友会が始めて触れる「木下牧子作品その2」。三好達治の格調高い言葉で語られる4曲は広友会メンバーの歌心を刺激し、木下サウンドが激しく心を揺さぶります。

 

 「赤い鳥小鳥」の中で歌われる「この道は いつか来た道」から「Enfance finie」終曲最後の「この道は 遠く遠くはてしない道」まで、奇しくも全ステージには人生のあらゆる場面の記憶を蘇らせるような歌が並びました。人にはそれぞれの歩んできた人生の長い道のりがあります。広友会の歌う歌を通して、会場の皆様それぞれが歩んでこられた道を振り返り、過ぎ去った時代をしみじみと懐かしんでいただければと願っております。

「ごあいさつ」

 

代表:伊藤 俊明

 

 新春から随分日が経っておりますが、謹んで祝賀のごあいさつを申し上げます。

 

 本日はお寒い中、私たちの第33回定期演奏会にお運び下さいまして、誠に有り難うございます。ご来場の皆さま方の中には、会場が都心から離れましたため、ご不便をお掛けしたのではないかと存じ上げます。どうか、会場確保の事情をご賢察の上、ご理解下さいますようお願い申し上げます。

 

 今回は創立来37年目で初めて木下牧子先生の作品に出会います。2ステージです。中館伸一先生と村松賢治先生が選曲して下さいました。全てで9曲ですが、その中の幾つかは私たちには手強い曲で、本日、ようやく整えることが出来ました。味わい深い曲で、今日で閉じることに心残りがあります。

 

 中館伸一先生のご指導には、いつも新しい発見があります。この一年間で幾度となく語られた中で特に印象に残りましたのは、「言葉を味わって音に色を付ける」と言うお言葉でした。詩情を紡ぐ音に様々な色合いの情感を添えることを、感覚的に最も分かり易いお言葉で、ズバリ表現されました。私たちの歌は絵画にもなるのでしょうか。

 

 音楽が情感を養い、その情感が音楽を創ると言うサイクルに浸る私たちは、そして和して心を一つにする私たちは、何と幸せなことかと思います。然しここに一つの願望があります。この幸せな世界に一人でも多くのお仲間をお迎えしたい一念です。男声合唱にご興味をお持ちのみなさまは、先ずは私たちの練習の見学に是非お越し下さい。

 

 私たちの活動の暦は本日の定期演奏会をもって年が明けます。明日からは新年度が始まります。年ごとに新しい命を頂いて活動が出来ますことは、ひとえにご来場頂きましたみなさまのご支援、ご声援によるものでございます。ここに改めまして厚く御礼申し上げる次第です。

 

 最後になりましたが、ご指導を賜りました中館伸一先生はじめ指揮者3名のみなさまと、ピアノ伴奏で私たちの活動を支えて下さいました金子信子先生に深く感謝の意を表します。